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『海は見えるか』42

JUGEMテーマ:小説/詩



 東北大学を拠点にした「東北メディカル・バンク構想」がスタートしたのは、2013年のことです。総額500億円の復興予算を使った「創造的復興」の切り札として始まったプロジェクトで、被災地地域をモデルに大規模ゲノムコホート研究を行い、ゲノムデータを大量に蓄積するバイオバンクも設置するというものでした。
 恥ずかしながら、ジャーナリストの古川美穂さんが書いた『東北ショック・ドクトリン』(岩波書店)というノンフィクションを読むまで、そんな構想があるのを知りませんでした。
 
 詳細は、同書を読んで戴くとして、簡単に言えば、東北地方は血縁が強く、一つのコミュニティで一緒に暮らしているケースも多い。そういうコミュニティは日本人固有の遺伝的調査に適しているそうで、それを「創造的復興」の名の下で行おうという話です。
 
 構想自体は、発災直後からあり、まだ被災者が避難所にいる期間に、調査の同意書が回ったそうです。被災者の多くは、無料で人間ドックをしてもらえると同意したそうです。実際健診は行いますが、その際に研究用の血液サンプルを提供するための「同意書」だったのです。その後、この構想が話題になった時に、初めてそれを知った人が多かったそうです。
 防潮堤の問題でもそうですが、避難所で悲嘆に暮れこれからどうやって生きていこうかと途方に暮れている際に、被災地や被災者の未来を決めるような重大事の同意書が次々に回された。私のようなひねくれ者には、それは「確信犯的悪意」に思えてなりませんでした。
 

 

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