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『海は見えるか』40

JUGEMテーマ:小説/詩

 復旧だ復興だと、人間が被災地の未来を決めることができずにいる間に、自然は新しい生態系競争を始めています。
 震災から3年目ぐらいからでしょうか? 被災地を訪れると、瓦礫が撤去されて建物の基礎部分が残るだけの荒れ地となった場所に、草花が生え始めました。
 一面、家もビルもない原野となったことで、生存能力の強い植物が、辺りを席巻します。それはもう容赦なく。
 その逞しさは目を見張ります。同時に、潮と泥を被り、本来植物が生息するには難しい場所でも、時間経過があれば、どんどん新陳代謝が行われる自然の力の前には、人間の営みなどいかに無力でちっぽけなものかを思い知らされます。
 自然のように当たり前のことすら出来ない人間の知恵とは何なんだろうと、はたと考え込んでしまいます。
 そうして途方に暮れている間に、植物は群生を始め、やがて、そこが津波に襲われた被災地であることすら覆い隠していきます。
 このセイタカアワダチソウの群生を見た時、「何の予備知識もなくここを訪れた人は、空き地のキリンソウがきれいと思うだけで、被災地だとは想像できないだろうな」と思いました。



 

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