<< 『海は見えるか』32 | main | 『海は見えるか』34 >>

スポンサーサイト

  • 2018.01.18 Thursday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

一定期間更新がないため広告を表示しています


『海は見えるか』33

JUGEMテーマ:小説/詩


被災地での自衛隊の活躍の一端を記したノンフィクション『ドキュメント 自衛隊と東日本大震災』(瀧野蝋醒 ポプラ社)の中で、そもそも自衛隊が遺体洗浄に携わるのは異例だと書かれていました。
 しかし、状況を考えた上で、現場の責任者の判断で協力することになったとか。
 
 一言で遺体洗浄といいますが、その作業は過酷です。
 携わる自衛官の心のケアもしっかりしなければ、それは後々彼らに大きな傷を残すことにもなります。
 そのためのケアもしっかりと行い、自衛隊はこの過酷な作業を続けたそうです。
 一例を挙げると、遺体を生きた人だと考えて洗浄したことにあると同書では記されていました。汚れた生存者に声をかけて洗う作業を続ける。その感覚で精神的な負担を軽減したそうです。
 
 それ以外にも、自衛隊は長期間に渡り遺体捜索作業も続けました。
 
 こうした負担が時に悲劇を生んだことを私達は心にしっかりと刻んでおくべきだ――
 無神経というお叱りを受けるのを覚悟で、『海は見えるか』の作品で、この出来事を書きました。
 
 近年、メディアの信用度が劣化しています。その一因は、メディアが自己規制をかけて、読者が求める出来事ばかりを伝えていることにもある気がします。それをジャーナリズムと呼べるでしょうか。
 こうした現象を、ただ批判するだけではなく、小説という場で、被災地で起きた様々な出来事を刻む――
それも『そして、星の輝く夜がくる』と『海は見えるか』の役目だったと考えています。
 
 

スポンサーサイト

  • 2018.01.18 Thursday
  • -
  • 15:53
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
recent trackback
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM