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『海は見えるか』26

JUGEMテーマ:小説/詩


 『そして、星の輝く夜がくる』を刊行して驚いたのは、周囲のリアクションでした。
 「この本は、売れませんよ。真山カラーが片鱗もない」と言ったのは、刊行後最初の取材をしてくれた某新聞社の文化部の記者でした。
 正直驚きましたが、以降、何人もから同様のことを言われました。
 「真山仁が震災を書くなら、原発事故や復興における政府と地元の闘い」というのが、多くの方が抱くイメージだったらしいです。
 しかし、私自身は別に宗旨替えしたわけでも、新境地を目指した訳でもありません。
 
 作品を発表する際に一番頭を痛めるのは「自分が訴えたいメッセージやテーマを、読者の方に一番ストレートかつ深く伝えるために必要な手法は何か」ということです。
 それが、『そして、星の輝く夜がくる』の場合は、被災地の小学校を舞台にして、阪神淡路大震災を経験したお騒がせ教師と子どもたちの交流だと確信したのです。
 主人公小野寺徹平の関西弁と傍若無人の行動、さらに時に大人びた子どもたちとのやりとりはソフトで笑いすら誘う側面もありますが、扱っているテーマは深刻ですし、常にタブー破りを自らに課していました。
 だからこそ、あえてソフトなタッチと大人と子どもの会話をしっかりと書こうとしたのです。
 
 いずれにしても、イメージとは恐ろしいものだと痛感しました。
 
 それでも、私にとって『そして、星の輝く夜がくる』は紛れもなく書きたかった小説であり、代表作を自選しろと言われれば、躊躇せず選ぶ作品になりました。
 

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