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  • 2017.05.04 Thursday
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ハゲタカ第3弾「レッドゾーン」連載開始!

大変お待たせしました。
ハゲタカシリーズ第3弾が、いよいよ始動しました。
今回は、初の月刊文芸誌での連載。
本日発売の「小説現代3月号」にてスタートしました。
第3弾のタイトルは「レッドゾーン」。
いくつもの意味と想いを込め、登場人物が今まで以上の試練と苦難と闘いながら、再び混沌とし始めた日本社会の中をどう生きるべきかを模索していきます。

また本作では、日本にとって近くて遠い中国へと舞台を広げ、いよいよ佳境を迎える小説『ベイジン2008年』(週刊東洋経済連載中)とは別の角度から、赤い大国の素顔にも迫りたいと思っております。

もちろん、あの謎の解明という「お約束」も果たせたらと心に期し、私自身のレッドゾーンに挑みたいと思っています。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

JUGEMテーマ:小説/詩



大阪人としてのこだわりは3つの「し」

 先日、関西ローカルのテレビ局(といっても某公共放送だが)で、インタビューを受けた。
 関西ローカルなので、「ハゲタカ」に込められた大阪人としてのこだわりという質問があった。その時は、別のことを答えたのだが、以来その言葉が気になっていて、ようやく一つの答えに辿り着いた。

 大阪人としてのこだわりとは、3つの「し」だと。
 したたかに
 しなやかに
そして
 しぶとく!
 自分でも大切にしたい姿勢だと心に刻んだ。

村上被告判決への素朴な想い

 数社から村上世彰被告の地裁判決についてコメントや寄稿の依頼が来た。
 正直、こんなにたくさんの依頼に戸惑ったが、ご指名ということでお受けすることにした。
 その内の1社で、提出した予定稿が、依頼された新聞社の思惑と合わず、掲載をご辞退するに至った。
 私としては、素直に事件のことを綴った“素朴な想い”だっただけに、とても残念だった。
 そこで、ブログで敗者復活させていただくことにした。
 文章は、依頼された原稿とほぼ同じ状態(最後の数行だけ、修正した)である。


 この裁判で、裁かれたものは何だろうか。
 判決を聞いてやっぱりと思うと同時に、わだかまっていた疑問が湧き上がってきた。
 無論、ニッポン放送株取得に対するインサイダーの罪だろう。だが、私にはこの裁判で裁かれたのは、罪ではなく、村上世彰という人ではなかったという気がしてならない。
 言わずと知れた村上ファンドを率いた村上世彰被告は、「モノ言う株主」として、日本の株式市場に登場した。企業の価値は、株価が決めるというのが、“常識”だ。ところが、日本の場合、企業価値は、株価だけでは計れていない。一等地を持ちながら、簿価で現在価値に換算されていないような場合、多額の現金資産を持っているような場合、さらに、企業や商品が持つブランド価値(のれん代)も、株価に反映されにくい。村上被告は当初、日本の株式市場と企業の“歪み”に一石を投じる風雲児的存在としてもてはやされた。
 彼の“活躍”により、“歪み”が是正された場合もあった。一方で、企業は株主のものだという主張に負け、本来は将来への投資として残すべき貴重な資産を配当などで吐き出した企業もあったと聞く。
 また、村上ファンドが株を買い始めると、個人投資家を中心に便乗買いがあったことも事実だ。日本社会が株と金に狂騒した一因を彼らが作ったことは否めない。ただ、私には彼や堀江貴文被告らの闊歩は、日本がグローバルな株式市場として成熟するために必要なジョーカーのように見えていた。
 そして、いずれ彼らは役目を終える時がくるだろうとも思っていた。願わくば市場という彼らの主戦場で決着して欲しい。そうすれば、日本の株式市場は明らかに成熟した証になるのではと期待していた。
 一方で、日本社会独特の“排除のシステム”が働く可能性を危惧していた。“排除のシステム”とは、「出る杭は打たれる」と言い換えてもいい。日本社会が、風雲児に振り回され続けることを嫌い、強権が発動される。そんな結果になれば、日本は自ら進化の機会を失うかも知れない、と恐れていた。
 そんな矢先、堀江被告、村上被告が立て続けに地検特捜部という権力を取り締まるはずの捜査機関によって逮捕された。
 なぜ、という思いと、やはり、という思いが錯綜したのが、両者の逮捕時の印象だった。
 村上被告側の最終弁論の中で、「検察官は、大衆社会にたまった嫉妬のガス抜き機関ではないはずだ」と述べている。私もそう願いたい。今回の判決も確固たる証拠に裏付けられた上での判決であることを願ってる。
 それでも私は考えてしまう。
 この有罪とは、どういう意味なのか、と。村上被告は、時代の徒花として咲き誇り、役目を終えて排除され一件落着、めでたし、めでたし……。それでいいのだろうか。
 私にはとてもそうは思えない。もう一度、この事件の本質とは何だったのか。司法は、何を裁こうとしたのかを考えるべきだ。
 さもなくば、日本経済は、またもや混沌とした闇の中に逆戻りしてしまいそうだ。

  

「ハゲタカ」の約束

 「バイアウト」(文庫版では、「ハゲタカ供廖砲梁格圓呂△襪里、という質問をよく戴く。既に拙著を、ご一読戴ければお分かりなのだが、「バイアウト」では、小説の中でつけなければならない決着が、未解決のまま残っているためだ。
 結論から申し上げれば、続編は「バイアウト」執筆時から心に決めていた。だからこそ、敢えて物語を閉じなかったのだ。シリーズ作品だったとしても本来小説は、作品の中で起きた出来事は、作品の中で解決すべきだと思っている。
 だが、「バイアウト」だけは敢えてその禁を犯してみようと思った。
 理由はいくつかあるが、一つは、最初から「バイアウト」は、三作目を視野に入れながらプロットを構成したためだ。
つまり「バイアウト」では、戦後日本の経済が歩んできた軌跡を辿りながら、我々が置かれている経済環境の厳しさを浮かび上がらせようと試みた。続く第3作では、それを踏まえて激動の時代で、日本を取り巻く環境がどう変わっていくのかを提示したいと考えたのだ。
 これからの時代、我々は何をよすがに生きていくべきなのか――。
 そんな大それた事を、二〇世紀末に突如日本に現れた“ハゲタカ”が巻き起こす旋風によって現したい。ただ、そのためには、どうしても「バイアウト」だけでは、厳しかった。そこで、三作目を視野に入れたプロットを考えたのだ。

 第三作は、「バイアウト」発表直後に、一気呵成で書き上げるつもりだった。

 ところが、現実はなかなか自分の思い通りにはいかない。
 様々な要因があって、それは適わなかった。

 無論、諦めたわけではなかった。ただ、機が熟すのを待つ必要があったのだ。
 その機が少しずつ熟しはじめた。少し先ではあるが、年末ごろには、約束が果たせるはずだ。

 ここまで待った以上、いまお待ちいただいた以上、満を持した第三弾をと心に期している。
 
 このブログの趣旨とは、少し違うのだが、今回は敢えて自らの決意を記しておきたい。
 

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